1. はじめに:オーダー、5万円でレス・ポール |
Gibsonといえば、Les Paulです。
`52年から登場したというGibsonのLes Paul Modelは、いまでこそロックの象徴みたいなギターですが、ジャズ・ギタリスト、レス・ポール氏のシグネチャー・モデルということで、もともとはジャズ用ギターと言えるでしょうか。
`60年代後半〜`70年代のあまりにロックな感じ=「歪み」、「大音量」、「トラ目サンバースト」の印象が強く、個人的には、ちょっと食わず嫌い状態で、ついついStratocasterに走っていたのでした。
ところがこの度、仕事&バンド仲間のリン様より、「予算5万円でLes Paulを」てなご要望がありまして、「いっちょう手掛けてみるか」というわけになったのです。
`70年代後半、日本のギターメーカー各社は、Gibsonの完全コピーを目指してリバース・エンジニアリング(?)していたのでしょう、各社からけっこう良質な(パテント的には悪質な)コピーが出来ているようです。
今回もその時代の素材を活かして、East meets West(和洋折衷)な Les Paul Model 風 モデルを作成することにします。
目指すは「甘くロックな音」(←ジャズからメタルまで、よくばりな守備範囲で)。さて、どの程度再現できるでしょうか?

-- figure1: ロックな場合の目指すところ、この辺りでどうでしょうか?(イメージ)
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