2. 仕入開始:パーツ選定と予算管理 |
パーツを寄せ集めてLes Paul系ギターをつくる場合、最大の課題はボディ+ネックの確保です。Stratoなら、ボディとネック別々に調達可能ですが、
Les Paulはボディにネックが組み込まれて接着されてる(セットネック)ので、コンディション・条件の良さそうなものが見つかるまでにしばらくかかります。
中古パーツ入手といえば、ヤフオクなんですが、Les Paul系は、上記の通りパーツではなく、レストア・ベースもしくは完成品がほとんどです。
昨今のジャパニーズ・ヴィンテージ人気のためか、雑誌「JAPAN VINTAGE」(シンコーミュージック)の特集のためか、
中古の相場も高値安定なようで「Greco」あたりは却下です。「Tokai」なんか手が出ません。
しかし今回、ヤフオクの写真から感じるものあって、ジャケ買いならぬWEBページ買いで、「Camel」というところ(「Fresher」の上位機種ブランドになるらしい)の
`70年代後半製「禁断のLes Paul Model」を入手しました。
●ネック+ボディ:`70年代後半 Camel Les Paul Model <30,000>
・ピックアップ、ブリッジ側に `80年代 Gibson New PAF 搭載 (単品推定価格:6,000〜10,000)
・マシンヘッドには `70年代 Grover Pat. pend. 搭載 (単品推定価格:5,000〜9,000) 不具合あったが同年代の交換用入手(助かった)
●ピックアップ:ネック側にも `80年代 Gibson New PAF <6,000>
・マウントスクリュー(inchネジ)DiMarzio <630>
今回のポイントは、ネック+ボディが若干マイナーなブランドだけどなかなか良くできている、かつ良質なパーツ=ペグとピックアップに交換されている、という点です。
(逆に想像すると、いいパーツに交換してまで使われていたボディ+ネックなので、良いものなハズ!)
ピックアップは、ロック魂を注ぎ込む意味で、ロック時代を生き抜いた Gibson 製 パテントナンバー刻印 PAF に決定。前半から飛ばし気味です。

-- figure2: ヘッドには「Les Paul MODEL」の文字、その後の時代にはパテント絡みで NG となる
右の Gibson 純正ピックアップは、自信をもって PAT. No. 2,737,842 の刻印

-- figure3: 電気系パーツたち、左:元パーツ、右:入れ替えパーツ
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