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1. はじめに:塗装の種類
ギターの塗装にはいくつかの種類があります。代表的なものは、ニトロセルロース・ラッカー、ポリエステル、ポリウレタン、オイルというところでしょうか。 楽器の塗装は、「音の良さ」と「耐久性」と「見た目」とのバランスを追求しつつ行なわれるわけですが、一方で塗料は、響き・振動のじゃまにもなります。

一般に、塗装は薄いほど良いとされています。生産効率のためか、時代によって使われる塗料も移行しています。これが塗装の厚さ、ひいては音の良さに影響しているらしいのです。 '60年代後半まではニトロセルロース・ラッカーが主流だったのですが、それ以降ポリエステル、ポリウレタン系の塗装が多くなっています。 揮発性の塗料であるニトロセルロース・ラッカーは、圧塗りできないため重ね塗りに時間がかかってしまいます。一方、化学変化系のポリエステル、ポリウレタンは、一度に圧塗り可能で、耐久性も高いことから、 量産タイプのギターの主流になったようです。

そんなこんなで「高級ビンテージ・ギター=ニトロセルロース・ラッカー塗装」という神話(実話??)が生まれたのです。そんなことを聞いてしまうと、 自分のビンスト(Fender US Stratocaster '57 Vintage Reissue '93年製造=この時代はポリエステル)も、ラッカーでリフィニッシュしてみようかと思い、 まんまとサンドペーパーを手にしてしまったのです。ラッカー塗装、本当に良いのでしょうか?



-- figure1: デフォルトのポリエステル塗装状態
=思い出の写真です

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